tanofarm’s diary

長野の自然豊かな土地で低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りするブログ

長芋の種植え

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皆さん、こんにちは!

きょうは、5月22日です。いよいよ、春本番です。農作業も忙しくなってきました。

ところで私のこのブログですが、1日に20人以上の方々が見てくれることがあります。

ありがたいことです、本当に。書く私のほうも力が入ります。

 

今回の写真は、長芋の種植え作業のひとコマで、種を置いた状態です。左上に見えるのが千曲川です。下流に向かって撮影しています。

種植えの手順を説明します。

まず、種の作り方です。

種芋用の長芋があると思っている人がいますが、特別あるわけではありません。しかし、同じ物を繰り返し使うよりも、たまには他人の家の長芋をもらって(買って)種にしたほうがいいとは言われています。

種の大きさですが、1個の重さが150g~200gと言われています。私は175gを目指して作っています。長芋は、物によっても、場所によっても太さがまちまちなので、同じ重さに切るのは慣れるまではたいへんです。最初は秤(はかり)にかけてみます。大きすぎても小さすぎても良い芋ができません。大きすぎると平(ひら)と言って先が平べったくなりやすいのです。単価が安く、皮をむきづらいです。小さすぎると大きく成長しません。切った後は、切断面に消石灰を付けます。消石灰は、切断面を早く乾かすのと除菌の効果があります。天日干しし、10日ほどして、切断面にひび(細かな割れ)が入れば植え付けできます。種芋の数は、作付けする畑の大きさ(畝(うね)の長さと数)で計算します。今回は、約600個作りました。

次は畑の準備の方法です。

畑の土は柔らかいことが重要です。長芋には柔らかい土が適していて、まっすぐで、すんなりとした形の芋ができます。私は持っていませんが、たくさん作付けしてる人は、「トレンチャー」という機械で、作付けする所を予め柔らかく掘っておきます。幅20cm、深さ1.5mくらい。私はマメトラで耕運し、表面を柔らかくします。

作付けする畝(うね)を決めたら、その畝に、消石灰、牛糞と化学肥料の元肥をまき、再度耕運します。そして、土壌消毒です。「連作障害」といって、長芋に限らず、ほとんどの野菜は連作(同じ場所に同じ野菜を作付けすること)すると正常に成長しないとか病気になる特性があります。長芋も連作すると「褐色腐敗病」という連作障害が出ます。そこで土壌消毒剤という液体農薬を土(作付けする畝(うね))に注入します。土壌消毒剤は農薬ですので、できれば使用したくないのですが、これだけは使わないと長芋が病気になってしまうので、最低量を使用しています。注入後、1週間後から種芋の植え付けができます。

次は、種芋の植え付けです。

1尺置きに印が付いたひもを張り、それに沿って鍬(くわ)で畝溝(うねみぞ)(深さ約10cm)を作り、種を1尺(30.3cm)おきに置いていきます。(写真)畝と畝の幅は3尺(90.9cm)です。種のうち、長めの物と短めの物をなるべる交互に置きます。これは、芽が出る位置(=長芋ができる位置)が決まっていないため、長めの物同士だと接近して芋ができることで、掘り取るときに隣の芋に傷を付けてしまうことがあるためです。あとは、また、鍬で掘った土を鍬でもとに戻すことで種芋に土をかけて種植えは完了です。

次回は、支柱たてとネット(網)張りです。

ご期待ください。