tanofarm’s diary

長野の自然豊かな土地で低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りするブログ

長芋畑の草取り

皆さん、こんにちは。

きょうは、6月28日です。

暑くなってきて、農作業も忙しくなり、毎日が大変ですがいい汗をかいています。

さて、前回で予告しましたが、今回は長芋畑の「草取り」です。

前にも書きましたが、昨年の台風19号千曲川の洪水で、それまで長芋栽培していた畑が流失しました。それで、今年は、別の畑で栽培しています。長い間、親の知人に貸していた畑です。3年前、その人が亡くなり、それから私が耕作しています。さつま芋や白菜、キャベルなどを作りました。今までの長芋畑の500mくらい上流です。堤防と千曲川の間にあるのは変わりません。ただ、このあたりは、洪水の時は土がえぐられるのではなく、土を置いていきます。川がカーブした直後に位置しているからかもしれません。昨年の洪水では20cmくらい土が堆積しました。

今まで、何度も書きましたが、長芋は土が軟らかくないと素直なまっすぐで形の良い物になりません。今度の畑は、長芋を栽培したことが無いため、土は硬いでしょう。なので最初のうちは芋の形は悪いし、掘り取りも大変でしょうが、数年頑張れば土もそこそこ柔らかくなっていくと思います。

さて、本題の「草取り」ですが、昨年の洪水で堆積した土には、雑草の種がたくさん含まれています。案の定、びっしりと雑草が生えてきました。畝間(畝と畝の間)は「草かき」という道具で刈ればよいのですが、長芋の芽も出始めているので、種を植えてある通り(畝)に生えている草はどうしても手で抜かなければなりません。大変でした。

この畑の広さは約400㎡で、長芋の種は約600個です。去年までは3つの畑の合計で約2,800個ですので、約5分の一です。それでも刈った草を畑の端に集めるまで2日かかりました。

雑草の種類ですが、今は時期、約8割は「すべりひゆ」です。この辺では「すべりひょ」と言っています。葉がサボテンの葉のように厚手で赤ピンクした草です。東北のどこかでこの「すべりひゆ」を「お浸し」にして食していると聞いたことがあります。ある程度大きくなると、根を刈っても茎から根が出て簡単に枯れず、重いしで厄介な草です。

ところで、「雨降る前に草取りをするな」という言い伝えがあります。理由はわかりますか?刈った草も雨で元気になってしまうからです。刈った草を集めておけばまだ良いのですが、刈ったままにして雨が降ると根を出し、生き返ってしまうというわけです。逆に、雑草を刈ったあとそのままにしておいても、好天が続くと雑草は枯れます。

雑草はとにかく強いです。栄養が無くても、雨がろくに降らなくても、雑草は枯れません。何年もの間に進化し続けて逞しい生命力を身につけたのでしょう。それに比べて野菜はなんと弱い生き物でしょうか。

では、きょうはこの辺で。

次回のテーマは、長芋の歴史を調べたいと思います。