tanofarm’s diary

長野の自然豊かな土地で低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りするブログ

長芋の「つる直し」作業

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 こんにちは。

 今回は、最近行なっている作業の「つる直し」(つるなおし)についてです。

 添付した写真のように、「つる」が伸びてくると、張ったネットの上段を簡単に超えてしまいます。ネットの上段は背丈くらいです。このような状態ですと、強い風が吹くと「つる」が折れてしまうことがあります。特に支柱に巻き付いた「つる」は折れやすいです。「つる」が折れると「つる」の生育が遅れ、光合成も遅れますので、長芋の生育も十分に行われません。

 そこで、「つる」のネットより上の部分を、ネットの上段の横ひもに手作業で巻き付けてやります。その作業を「つる直し」と言います。強く引っ張ると折れてしまうので注意して行います。

 ところで、「つる」の「巻き方向」は決まっているのをご存じでしたか?

 そう、必ず「右巻き」です。「つる直し」で間違って左巻きにしたことがありますが、だらんとしたままで巻き付きませんでした。右巻きにしてやるときちんと巻き付きました。ちなみに「朝顔」も右巻きですね。

 太い「つる」ほど大きく伸びますので「つる直し」も必要になります。おそらく8割くらいの「つる」は「つる直し」をしていると思います。全部で2,500本ですので2,000本の「つる」を「つる直し」し、1つを二度くらい「つる直し」しますので、総回数は5,000回という計算になります。「つる直し」は、あと1週間ほどは続きます。

 良い長芋をつくるには手がかかりますが、我が子を育てるのと同様に、育っていくのが楽しみであり、やりがいがあり、はた目ほど苦労には感じませんよ。

 では、次回は、「低農薬」と「有機農業」について記したいと思います。

 ご期待ください。

長芋の「草取り」について

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 今回は、長芋畑に生える雑草の除去作業である「草取り」についてです。

 

 上の写真は、7月16日に撮影したものです。ここは、6月26日にきれいに草取りをしており、20日後にはご覧の通り、「つる」が見えないくらい大きな草になっています。

 草は、取っても取ってもすぐに生えてきます。

 少し大きくなると、手で引き抜くだけでは、また、根が付いてしまいます。取った後、雨が降ればなおさらです。雑草は、農作物のやっかいな敵なのです。

 私は、畝(うね=種を植えた通り)と畝の間は、「草かき」という道具で根を切るように切除し、「つる」と「つる」の間は、手で引き抜いています。2日~3日後、草が少し枯れた状態になったら、「熊手」でかき集め、畑の隅に捨てます。まあ、昔ながらの方法であり、たいへん重労働です。

 一方、長芋をたくさん栽培している農家は「草取り」はやり切れないので「除草剤」を散布します。一般に市販されている「除草剤」よりも強く、散布した数時間後には、草が黄色くなり枯れ始めます。市販の除草剤は2日~3日後にやっと黄色くなり始めます。市販の除草剤よりも強いので、生えている草がすぐに枯れるばかりか、新たな芽も2~3か月は生えてきません。

 こんなに強い除草剤なのに、農業普及員が言う「土地の表面に散布するので長芋には害が無い」は、信じられません。除草剤の成分が雨で土中に浸み込み、長芋の根から本体に吸収され、長芋中に残留することになるのは間違いありません。

 そこで、私は、市販のものも含め「除草剤」は一切使用しません。その代わりの手作業での草取りは大変ですが、体に優しい「安心」「安全」な長芋作りを、今後も貫いてまいります。

 さて、次回は、長芋の「つる直し」について綴ってみたいと思います。

「多芽欠き」作業

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作業後


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作業前


 きょうは、長芋の「多芽欠き(ためかき)」作業をしました。

 五月下旬に種芋を植え、六月末から芽が出始めたのですが、今ではもう背丈以上に「つる」が伸びてきました。

 なかには、一つの種から芽が複数出るものがあります。大きな芽を一つ残して他の芽をカットする作業を「多芽欠き」と呼んでいます。

 添付の写真で、下が作業前の状態です。真ん中の種からは「つる」が二本出てきています。二本のうち向かって右の「つる」が小さいのでカットします。上が作業後です。引き抜いた「つる」が前に置いてあります。

 多芽欠きする理由は二つあります。ひとつは、芽が複数だと種の養分が分散し、芋が大きく育たないこと、もうひとつは、収穫時の掘り取り作業で、近くに他の芋があると邪魔となることです。

 「多芽欠き」をしなければならない「つる」の数は約1割くらいです。約2,500個の種を植えたので、約250個を「多芽欠き」することになります。

 次回は、「多芽欠き」作業の前に行なった「草かき」作業を報告したいと思います。

 「除草剤」不使用の理由などを織り交ぜながら書き記します。

 ご期待ください!

 

 

tanofarm ブログ始めました

ブログ、始めました。

長野県の千曲川沿いの肥沃な土地で、長芋を中心に野菜作りに励んでいます。

低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りを、少しずつ紹介していきたいと思いまーす。