今回は、長芋畑に生える雑草の除去作業である「草取り」についてです。
上の写真は、7月16日に撮影したものです。ここは、6月26日にきれいに草取りをしており、20日後にはご覧の通り、「つる」が見えないくらい大きな草になっています。
草は、取っても取ってもすぐに生えてきます。
少し大きくなると、手で引き抜くだけでは、また、根が付いてしまいます。取った後、雨が降ればなおさらです。雑草は、農作物のやっかいな敵なのです。
私は、畝(うね=種を植えた通り)と畝の間は、「草かき」という道具で根を切るように切除し、「つる」と「つる」の間は、手で引き抜いています。2日~3日後、草が少し枯れた状態になったら、「熊手」でかき集め、畑の隅に捨てます。まあ、昔ながらの方法であり、たいへん重労働です。
一方、長芋をたくさん栽培している農家は「草取り」はやり切れないので「除草剤」を散布します。一般に市販されている「除草剤」よりも強く、散布した数時間後には、草が黄色くなり枯れ始めます。市販の除草剤は2日~3日後にやっと黄色くなり始めます。市販の除草剤よりも強いので、生えている草がすぐに枯れるばかりか、新たな芽も2~3か月は生えてきません。
こんなに強い除草剤なのに、農業普及員が言う「土地の表面に散布するので長芋には害が無い」は、信じられません。除草剤の成分が雨で土中に浸み込み、長芋の根から本体に吸収され、長芋中に残留することになるのは間違いありません。
そこで、私は、市販のものも含め「除草剤」は一切使用しません。その代わりの手作業での草取りは大変ですが、体に優しい「安心」「安全」な長芋作りを、今後も貫いてまいります。
さて、次回は、長芋の「つる直し」について綴ってみたいと思います。