tanofarm’s diary

長野の自然豊かな土地で低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りするブログ

こんにちは!

昨年の10月19日に、長芋畑が台風19号の洪水で流失してしまったことをご報告し、ブログを終了することとしましたが、わずかに残った長芋を種にし、別の畑で栽培することにしましたので、ブログを再開し継続することにしました。

引き続き見てくださいね。

流失した畑の埋め合わせ復旧は、大量の土が必要ですので、当分対応できないようです。畑ですので、肥沃な土でなければなりません。山を削った石が混ざったような土砂ではダメですので。

別の畑というのは、自分名義の畑ですが、約30年前、両親が会社勤めの人に無償で貸していた畑です。しかし、その人が3年前に亡くなってしまったので、それからは私が耕作しています。その畑は、30年前に貸す前までは長芋を栽培していたのですが、その人に貸してからは長い間、長芋を栽培していないので、20~30cmより深いところは土が硬めで長芋には適しません。その畑は、千曲川の川沿いにあるため、台風19号でもちろん、冠水しました。しかし、そこは流失ではなく、逆に土が20~50cmほど盛ってしまいました。

深いところの土が硬めであり、最初は形の良い長芋はできないかもしれませんが、2,3年がまんして栽培すれば、土が柔らかくなり、物になると信じてその畑で栽培することにしました。

「除草剤を使わず、農薬を極力使わない、安全、安心な農作物を!」をモットーに頑張りますので、応援、よろしくお願いします。

また、見てくださーい。

長芋畑が無くなった!!

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今回の台風19号千曲川の氾濫で、我が家の長芋畑が無くなりました。悪夢です。

上の写真は池のように見えますが、今回の氾濫により畑の土が広範囲に削られてできた大きなくぼみです。

写真の左上奥に、千曲川の本流が見えますが、このあたりは、長芋をはじめ、大根や人参、ねぎ、ごぼうといった野菜がたくさん栽培されていたところです。

今となっては何も残ってなく、氾濫前の光景は夢と消えました。残念でなりません。

この大きなくぼみの大きさは、およそ、幅100m、長さ300m、深さ2mです。この中に我が家の長芋畑が3枚ありました。上の写真は、その長芋畑3枚のうちの1枚です。足元に長芋が何本か顔を出しています。ここは20本くらい残りましたが、他の2枚は長芋も畑も跡形もなく消えてしまいました。支柱も計350本ほど流されました。

今後ですが、畑が無くなってしまったので、長芋栽培はもうできません。無念です。

無くなった支柱も、1本370円ですので約13万円の損失です。肥料も数万円かけました。

困りました。もう長芋の生育状況を報告することはできません。

これまで見ていただきありがとうございました。

長芋の栄養

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現在の長芋のつる

こんにちは!

きょうは、長芋の栄養についてです。

その前に、現在の長芋のつるの生育状況としてその写真を上に添付しました。つるが成長しているときは、つるの先のほうが茶色っぽいのですが、今はつる全体がすっかり濃い緑色になっています。前回も書いたように、生育期から熟成期になりました。もう少し経過すると葉が黄色っぽくなってきます。そうなると、いよいよ掘り取りの時期になります。それと、写真でおわかりでしょうが、すぐ下に大きな川が流れていますが、そうです、「千曲川」です。前にも書きましたが、この千曲川が、台風や大雨で氾濫すると畑の作物が被害を受けます。しかし、この洪水で上流から肥沃で柔らかい「土」を運んできてくれるという恩恵もあります。

さて、本題の「長芋の栄養」についてです。

長芋には、亜鉛カリウム、鉄などのミネラル成分やビタミンB群、ビタミンC、食物繊維など、いろいろな成分が含まれており、栄養価の高い食材です。さらに、ネバネバのもとである多糖類や消化酵素、また、内臓の機能を高めてくれるコリン、サポニン、アルギニンなども含まれており、疲労回復やスタミナ食として多くの人に愛されています。さらにさらに、消化促進に役立つでんぷん分解酵素アミラーゼやジアスターゼも含まれていますので、消化器系自体の機能回復と外的な消化促進のダブル効果で栄養の吸収率を高めてくれます。

このように、幅広い栄養素が含まれていることから、「陸のウナギ(鰻)」と言われています。このところ、長芋が注目されファンの人も増えていることは、このようなことが背景にあるのでしょう。また、料理の方法も「生(長芋の刺身)」「おろし(とろろ汁)」「煮物」「揚げ物」と様々な方法で食されています。他に、ポテトサラダのじゃが芋の代わりに使われたり、お好み焼きでとろろを混ぜ、ふわふわ感を出すために使われています。

きょうは、ここまでとします。次回は、いよいよ長芋の試し掘りの報告となります。

ご期待くださーい。

 

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下記ネットショップで取れたての長芋を販売していく予定です。

ぜひ見ていってください!

tanofarm.base.shop

 

長芋の生育状況報告

 こんにちは!

 きょうは、長芋の生育状況を報告します。

 早いもので、もう9月のなりました。あと二か月もすると、掘り取りが始まります。長芋はもう1m近くになっているでしょうか。長芋の葉も緑から濃い緑になってきています。成長期から成熟期になりました。掘り取りが楽しみです。まるで我が子を育てているようです。

 さて、この夏の高温の影響ですが、雨が少ないことも重なったことで、あまり良くないと言われています。長芋は水分が多い野菜なので、ある程度、雨が必要です。気温が高いだけで雨が少ないと形が悪くなり、曲がりや平手形状(先がグローブのように広がった形状)の物が多くなってしまいます。また、高温のせいか、葉の数も少ないようです。葉が少ないと光合成の力が弱くなり生育にも悪影響を与えます。

 さて、雑草ですが相変わらず元気です。草取りは3回行ないました。昨年は5回行なっています。今現在は雑草はまだ小さいですが、もう一回はやらねばならないでしょう。

 それに、気になるのが台風です。台風の大雨で千曲川が氾濫すると長芋が水に浸かり、水に浸かると葉にゴミが付き生育が悪くなります。水没の深さによりますが、支柱の半分くらいで、水流の力で「つる」が支柱ごと抜かれることがあります。そうなると当然生育がストップし、生育の段階によっては壊滅状態のこともあります。今年はこれまでは台風の影響は無いですが、今が台風シーズンですので、被害が無いことを祈るばかりです。

 次回は、「長芋の栄養」のことにしたいと思います。ご期待ください。

 

「土」について

 こんにちは。

 我が家の長芋ですが、葉も青々としてきており、生育は順調のようです。もう8月も下旬になりましたので、30cm以上にはなっているかなー。でも、このところ雨が少なかったのでちょっと心配です。というのは、雨が少ないと長芋は地中深く水分を求め、細く長くなります。そうすると、掘り取りづらく、重量もでません。(長芋は本数ではなく、重さで売買されますので)今週は雨が多いとの予想なので、期待しています。

 さて、今回は、前回のブログで約束しました「土」のことを書きたいと思います。

 長芋に限らず作物にとっては「土」がどんな「土」であるかでその作物の「出来(でき)」に大きく影響するのはご存じでしょう。一般的に言われているのが「酸素イオン濃度」です。やさしく言うと「酸性」か「アルカリ性」かということです。作物を栽培すると、一般的には、「酸性」になります。そこで消石灰などを土に混ぜ中性に戻してやり、種を蒔いたり苗を植えます。「ほうれん草」は特に酸性度に弱いようです。しかし、中には、酸性でも育つ野菜もあります。

 長芋にとって大切なのは、酸性、アルカリ性よりも「土の柔らかさ」です。ここ千曲川の河川敷は善光寺平の入口にあり、その名の通り川が蛇行していたため、大雨で洪水になるとその都度、川の位置が変わりました。そして、上流からは、肥沃な土が川によって運ばれてきては堆積していきました。また当然、細かい砂も混じって流れてくるので、これも柔らかさを維持することに貢献しています。こうしてできた柔らかい土の厚さは少なくとも数メートルはあります。そういう条件の土が、長芋の栽培には最適だったのでしょう。長芋は、硬い土では、曲がったり平たくなったりしてしまいます。ここでの長芋栽培は、こうした自然を利用した農業と言えます。川から離れるほど土は固くなります。そこで、「トレンチャー」という機械で、幅20cm、深さ1.5m分をあらかじめ空掘りしてから種を植え付けます。

 今日は以上です。

 次回は長芋の生育状況を詳しく報告したいと思います。

ちょっと ひと休み

 

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 こんにちは!

 今回は、長芋の話はちょっとひと休みで、「ひまわり」についてです。

 上の写真は、私が作った「八重ひまわり」です。ふつうのひまわりは毎年作っていますが、八重ひまわりは初めて作りました。今年の春に種を畑に蒔き、最近、花が咲いたのですが、花びらがとてもたくさんでびっくりしています。豪華でしょう?

 去年、テレビでどこかの八重ひまわりを放送しており、妻と見ていて「いいねー。来年はうちでもつくろう!」と決めていました。テレビの八重ひまわりはこんなに花びらは多くなかったと思います。また、ふつうのひまわりは中心が黒く、そのまわりに花びらがありますが、これは、中心の黒い部分がほとんど無くその部分まで花びらで占められています。

 八重ひまわりの他にも「ミニひまわり」や「無花粉ひまわり」も蒔きました。「ミニひまわり」は、昨年初めて作りました。一昨年、近くの知人からミニひまわりの花をいただいたのですが、家の花瓶に飾るにちょうどよいサイズだと妻がお気に入りで、妻からのリクエストでした。背丈も胸あたり程度です。

 「無花粉ひまわり」も昨年、妻がどこかから聞いてきたようで、昨年初めて作りました。普通のひまわりは、花瓶に飾ると花粉が落ちて花瓶のまわりが黄色くなり掃除が大変です。無花粉ひまわりは文字通り花粉が無く(?)花瓶のまわりを掃除しなくてもいいのです。これも妻のお気に入りです。背丈は、人よりちょっと高い程度です。

 ふつうのひまわりも毎年作っています。背丈は3m近くあります。毎年、背が高いものを、種を取るため枯れるまで残しておきます。種が落ち、翌年芽が生えてきます。元気の良さそうな苗を数本移植して育てます。こうすることで、背が高いひまわりになっていきます。

 以上です。

 次回は、長芋の栽培の話に戻り、「土」(つち)のことをお話ししたいと思います。

こんにちは。

このブログを見ていただいて、ありがとうございます。

今回は、「低農薬」「有機農業」についてです。

 

1.低農薬

 「低農薬」とは、農薬を極力使用しないことを言います。農薬には、「殺虫剤」「殺菌剤」「除草剤」などがあります。農薬の中には劇薬に近いものもありますし、希釈(原液を水で薄める)を間違えたりすると、人体に危険であったり作物に悪影響がある場合があります。また、正しく使用しても何年も使用し続けることで人体に悪いものが残留して野菜に吸収されることがあるかもしれないのです。

 そこで、農薬をなるべく使用しないで行う農業を「低農薬農業」と言います。また、農薬を全く使用しない場合は、「無農薬農業」と言います。家庭菜園のように小規模であれば、「無農薬」も可能でしょう。雑草や害虫を手で取ったり、「ねぎ」や「ハーブ」を作物の間や近くに植えたり、牛乳を殺虫剤代わりに使ったりもできますが、少し規模が大きくなるとそうはいきません。

 わが長芋畑では、「除草剤」は一切使用していません。前にここで書いたとおり、「草かき」で畝間を、芋と芋の間は手で草取りをしてます。「殺虫剤」も使用していません。「つる」がある程度伸びたら害虫駆除で「殺虫剤」を散布することを以前はしたことがありますが、今は一切していません。「殺菌剤」ですが、連作障害(同じ場所に同じ作物を作り続けることで作物が育たなかったり腐ったりする障害)防止のため、これはどうしようもないので仕方なく使用しています。ただし、安全とされる種芋植え付け前2週間以上前に終わらせています。他は一切使用していません。

 ほとんどの長芋栽培者は、上記のすべての農薬をふんだんに使用しているわけです。

 

2.有機農業

 作物を成長させるには、肥料が必要です。むかーし昔は、「堆肥」(枯葉や植物を長期間積み上げて腐らせたもの)や「動物糞尿」(動物や人の糞尿)が肥料でした。しかし、使用するまで期間が長いことや衛生面で問題があることなどで、今は、使用勝手が良い「化学肥料」が主流になっています。アンモニアなどから、作物に必要な栄養素である「窒素」「リン酸」「カリウム」などを化学的に作ったのが「化学肥料」です。これに対し、動植物を原料にした肥料が「有機肥料」と言います。現在市販されている「有機肥料」には、「鶏糞」や「牛糞」などがあります。私は、数年前から長芋栽培の「元肥」(種の植え付け前に施肥する肥料)に鶏糞も使用しています。鶏糞だけでは栄養素のバランスが悪いので仕方なく「化学肥料」も併用しています。数年前までは「化学肥料」だけでした。今後は、「牛糞」も使用してみて、また、「有機肥料」の割合をどこまで多くできるか挑戦し「有機農業」にまい進していきたいと思います。

 以上のように、「低農薬」「有機農業」を心がけている私ですが、これは、作物にも良いことですが、「鶏糞」や「牛糞」を使用することで、畜産農家から出る廃棄物が再利用でき、地球環境にやさしい行動だとも思っています。

 今後も応援してください。よろしくお願いします。