tanofarm’s diary

長野の自然豊かな土地で低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りするブログ

こんにちは。

このブログを見ていただいて、ありがとうございます。

今回は、「低農薬」「有機農業」についてです。

 

1.低農薬

 「低農薬」とは、農薬を極力使用しないことを言います。農薬には、「殺虫剤」「殺菌剤」「除草剤」などがあります。農薬の中には劇薬に近いものもありますし、希釈(原液を水で薄める)を間違えたりすると、人体に危険であったり作物に悪影響がある場合があります。また、正しく使用しても何年も使用し続けることで人体に悪いものが残留して野菜に吸収されることがあるかもしれないのです。

 そこで、農薬をなるべく使用しないで行う農業を「低農薬農業」と言います。また、農薬を全く使用しない場合は、「無農薬農業」と言います。家庭菜園のように小規模であれば、「無農薬」も可能でしょう。雑草や害虫を手で取ったり、「ねぎ」や「ハーブ」を作物の間や近くに植えたり、牛乳を殺虫剤代わりに使ったりもできますが、少し規模が大きくなるとそうはいきません。

 わが長芋畑では、「除草剤」は一切使用していません。前にここで書いたとおり、「草かき」で畝間を、芋と芋の間は手で草取りをしてます。「殺虫剤」も使用していません。「つる」がある程度伸びたら害虫駆除で「殺虫剤」を散布することを以前はしたことがありますが、今は一切していません。「殺菌剤」ですが、連作障害(同じ場所に同じ作物を作り続けることで作物が育たなかったり腐ったりする障害)防止のため、これはどうしようもないので仕方なく使用しています。ただし、安全とされる種芋植え付け前2週間以上前に終わらせています。他は一切使用していません。

 ほとんどの長芋栽培者は、上記のすべての農薬をふんだんに使用しているわけです。

 

2.有機農業

 作物を成長させるには、肥料が必要です。むかーし昔は、「堆肥」(枯葉や植物を長期間積み上げて腐らせたもの)や「動物糞尿」(動物や人の糞尿)が肥料でした。しかし、使用するまで期間が長いことや衛生面で問題があることなどで、今は、使用勝手が良い「化学肥料」が主流になっています。アンモニアなどから、作物に必要な栄養素である「窒素」「リン酸」「カリウム」などを化学的に作ったのが「化学肥料」です。これに対し、動植物を原料にした肥料が「有機肥料」と言います。現在市販されている「有機肥料」には、「鶏糞」や「牛糞」などがあります。私は、数年前から長芋栽培の「元肥」(種の植え付け前に施肥する肥料)に鶏糞も使用しています。鶏糞だけでは栄養素のバランスが悪いので仕方なく「化学肥料」も併用しています。数年前までは「化学肥料」だけでした。今後は、「牛糞」も使用してみて、また、「有機肥料」の割合をどこまで多くできるか挑戦し「有機農業」にまい進していきたいと思います。

 以上のように、「低農薬」「有機農業」を心がけている私ですが、これは、作物にも良いことですが、「鶏糞」や「牛糞」を使用することで、畜産農家から出る廃棄物が再利用でき、地球環境にやさしい行動だとも思っています。

 今後も応援してください。よろしくお願いします。