tanofarm’s diary

長野の自然豊かな土地で低農薬、除草剤不使用を貫く長芋作りするブログ

「土」について

 こんにちは。

 我が家の長芋ですが、葉も青々としてきており、生育は順調のようです。もう8月も下旬になりましたので、30cm以上にはなっているかなー。でも、このところ雨が少なかったのでちょっと心配です。というのは、雨が少ないと長芋は地中深く水分を求め、細く長くなります。そうすると、掘り取りづらく、重量もでません。(長芋は本数ではなく、重さで売買されますので)今週は雨が多いとの予想なので、期待しています。

 さて、今回は、前回のブログで約束しました「土」のことを書きたいと思います。

 長芋に限らず作物にとっては「土」がどんな「土」であるかでその作物の「出来(でき)」に大きく影響するのはご存じでしょう。一般的に言われているのが「酸素イオン濃度」です。やさしく言うと「酸性」か「アルカリ性」かということです。作物を栽培すると、一般的には、「酸性」になります。そこで消石灰などを土に混ぜ中性に戻してやり、種を蒔いたり苗を植えます。「ほうれん草」は特に酸性度に弱いようです。しかし、中には、酸性でも育つ野菜もあります。

 長芋にとって大切なのは、酸性、アルカリ性よりも「土の柔らかさ」です。ここ千曲川の河川敷は善光寺平の入口にあり、その名の通り川が蛇行していたため、大雨で洪水になるとその都度、川の位置が変わりました。そして、上流からは、肥沃な土が川によって運ばれてきては堆積していきました。また当然、細かい砂も混じって流れてくるので、これも柔らかさを維持することに貢献しています。こうしてできた柔らかい土の厚さは少なくとも数メートルはあります。そういう条件の土が、長芋の栽培には最適だったのでしょう。長芋は、硬い土では、曲がったり平たくなったりしてしまいます。ここでの長芋栽培は、こうした自然を利用した農業と言えます。川から離れるほど土は固くなります。そこで、「トレンチャー」という機械で、幅20cm、深さ1.5m分をあらかじめ空掘りしてから種を植え付けます。

 今日は以上です。

 次回は長芋の生育状況を詳しく報告したいと思います。